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かかりつけの医師として地域医療にも尽力しています
共働きのご夫婦、ご両親が遠くにいるため子どもを預けられない方、一人で子育てをしている方。親御さまはそれぞれさまざまな環境で、育児に奮闘していることと思います。
そんなみなさまの子育てを応援するために、「富田こどもクリニック」は、多様なライフスタイルに合わせられるような、“通いやすいクリニック”でありたいと考えています。お子さまの受診機会を守るためにも、この考えを大切にしながら、診療をおこなっていきたいと思います。
先生が医師を目指されたきっかけを教えてください。
私が生まれたころ、父がこの地で小児科を開業したんです。私には兄がいて、現在はこのクリニックビルの1、2階で内科の診療をしています。兄は早々に「内科の医師になる」と決めていて、私は「それなら僕は小児科の先生になる」と小さいころから漠然と考えていました。
「兄が内科を目指すのなら、自分は小児科の医師になる」という思いがあり、臨床研修医時代にいろいろな診療科を回るときも、小児科をメインに、耳鼻咽喉科や皮膚科など、子どもの病気にかかわる診療科で臨床研修を受けるようにしていました。重症の場合は例外ですが、子どもたちは一般的なかぜの類であれば数日で良くなりますし、成長するにつれてかぜを引くことも少なくなります。子どもが元気に成長する姿を見られるのは楽しいですし、小児科の医師にとってのやりがいともいえると思います。
先生は「富田こどもクリニック」をどんなクリニックにしていきたいとお考えですか?
できるかぎり親御さまのニーズに合わせられるような、通いやすいクリニックにしていきたいですね。いまの時代は、共働きのご家庭も多くあります。お仕事をされている中で子どもがかぜを引いたとき、お薬を3日分しか出さなかったら、週に2度も通わなければならなくなります。そのためにお仕事を休んだり、遅刻したりするのは手間になって大変かなと思います。せき・鼻のかぜだと、やっぱり良くなるまで1週間から10日はかかるので、「良くなったらやめてもいい」くらいの感覚で1週間分のお薬をお渡しするようにしています。
ケースバイケースですが、親御さまのライフスタイルに合わせて工夫できることはしていきたいと思っていますので、「長期間旅行に行くので心配だから、念のためお薬を出してもらえませんか?」など、なんでもお話しいただければと思います。予約なしでも受診できるようにしているのも、予防接種を来たその日に受けられるようにしているのも、通いやすさを考慮してのことです。親御さまにとって便利であることは、お子さまの受診機会を失わせないことにつながりますので、そういう意味でも大切にしなければと考えています。
診療の際に気を付けていることを教えてください。
診察では、いつから、どんな症状があるのか、ほかの薬も使っているのかなど、ある程度順序立てて経過がわかるような質問をしていきます。小学生くらいにならないとお子さまが自分で説明するのは難しいので、やはり親御さまの観察力に頼る形になりますね。小児科の診察は一緒に住んでいる方の気づきに助けられている部分が大きいです。
こちらから説明をする際には、専門用語を使わずにわかりやすく、ゆっくり落ち着いてお話しします。紙に絵や図を描いたり、たとえ話を交えたりしながら説明すると、お子さまも興味をもってくれますし、病院が怖いところというイメージも払しょくできるかなと思います。診察室にもおもちゃやぬいぐるみを置いていますので、どうしても怖がってしまう子にはそれらを使って気を紛らわせてあげたりしています。
先生が考える、この街の魅力を教えてください。
西区は横浜市の中でも中心地に近いので、人の入れ替わりも多く、活気のある街だと思います。周辺にはいろんな医療機関があるので、連携がしやすいというのもありがたいですね。なにかあっても専門性の高い医療機関に紹介できるので、医療においても頼もしさのようなものを感じています。
当クリニックは、なにか細かな検査をするというよりは、子どもの病気の一般的な窓口という形なので、対応できないことは、二次、三次の医療機関にすぐに紹介するようにしています。「うちではこの治療は難しいです」と白旗をあげるのは、全然恥ずかしいことだとは思いません。抱え込んで悪化させてしまうよりも、患者さま・親御さまのメリットになるように治療を進めていけたら幸いです。